最近注目されるTHCVの効果とは?|THCVと食欲・血糖値・てんかんを解説

最近注目されるTHCVの効果とは?|THCVと食欲・血糖値・てんかんを解説

まだまだわからないことが多いカンナビノイド成分。

そんなカンナビノイド成分の中で、今回はTHCV(テトラヒドロカンナビバリン)と呼ばれる成分について本記事では紹介していきます。

THCV(テトラヒドロカンナビバリン)は、大麻植物(Cannabis sativa)から抽出されるカンナビノイドの一種です。

THCVは、その独自の化学構造と特性により、医療および薬理学の分野で注目を浴びています。

それではさっそくTHCVのさまざまな情報についてみていきましょう。

THCVの基本情報

THCVは自然界に存在するカンナビノイド成分の1つです。

THCVの発見は、1970年代から1980年代にかけての研究によるもの。

この時期、研究者たちは大麻植物中のカンナビノイドの特性や化学構造に関する研究を進めていました。

その中で、THCVという新たなカンナビノイドが同定され、その特性や効果についての研究が始まったというわけです。

THCVの化学構造

THCVは、テトラヒドロカンナビノール(THC)やカンナビジオール(CBD)と同様に、カンナビノイドの一種です。

THCVの分子式はC19H26O2であり、THCとCBDに比べて分子量が小さい特徴があります。

THCVの存在量

THCVは、大麻植物中の他の主要なカンナビノイドであるTHCやCBDと同様に、体内での化学変化によって効果が発現するとされています。

しかし、THCVは一般的にはTHCよりも少ない量で存在することが多いといわれています。

中でも特定の遺伝子型を持つ大麻品種においてより多くのTHCVが見られることが報告されています。

一説では大麻植物の「サティバ種」に多くみられるとの意見も。

今後の品種改良などにより、さまざまな成分を含んだ大麻草がブレンドされるかもしれませんね。

サティバ/インディカ/ハイブリッドの違いは
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サティバ/インディカ/ハイブリッド

  • サティバの特徴:
    エネルギーを与える高揚感、興奮感、創造性を高める傾向あり
    体が重くなりづらい傾向あり
    日中やアクティブな行動と相性が良い
  • インディカの特徴:
    インディカは、リラックス感や鎮静効果、体への鎮痛作用がある傾向あり
    高揚感や興奮感ではなく、体の力が抜ける傾向あり
    家でのリラックスタイムや音楽鑑賞・ヨガなどと相性が良い
  • ハイブリットの特徴:
    上記のサティバやインディカの中間にあるような体感傾向あり
    その時の気分によって、感じ方が変わる場合も
    体感に慣れればサティバ的にもインディカ的にも使える

それでは気になるTHCVから期待できる効果についてみていきましょう。

THCVの効果

THCVは、その独自の化学構造により、様々な生理学的および薬理学的な効果を示すと考えられています。

主に期待できる作用としては下記の通り。

THCVの効果

  • 食欲抑制効果
  • 抗炎症作用
  • 抗てんかん作用
  • 血糖値制御効果

上記についてそれぞれ詳しくみていきましょう。

食欲抑制効果

THCVには、なんと食欲を抑制する効果があるとされています。

一般的にカンナビノイド成分の多くは摂取後、食欲が増進することが多いのですがTHCVはその逆という珍しい成分。

研究によると、THCVはCB1受容体を刺激することで、食欲を抑制する作用を示すことが確認されています。

これにより、THCVは肥満や過食症などの管理に役立つ可能性があります。

参考までに、THCVと食欲の関係について研究された実験を紹介します。

CBDとTHCVによるラットの食欲抑制

“Cannabidiol and Tetrahydrocannabivarin Decrease Appetite in Rats" – 2012年

この研究ではラットにTHCVとCBD、2つのカンナビノイド成分を摂取させ、食欲にどのような影響があるかを調べました。

実験の結果、THCVとCBDの両方がラットの食欲を抑え、食べる量を減らす効果があることがわかりました。

CBDの摂取により食欲が抑制された内容が示唆された研究結果は少ないですが、THCVが食欲抑制効果を示すことはこれにより示されています。

また、複数のカンナビノイド成分を摂取することでそれぞれの成分の特性が増幅するアントラージュ効果と呼ばれるものがあります。

CBDとTHCVの同時接種も例外ではなく、THCVの持つ食欲抑制効果がアントラージュされたということもできそうですね。

続いて2つ目の研究結果を見ていきます。

THCVのエネルギーホメオスタシスと代謝プロファイルへの影響

“The Effects of Tetrahydrocannabivarin on Energy Homeostasis and Metabolic Profile in Mice"- 2017年

この研究では、マウスを使ってTHCVがエネルギーのバランスや代謝にどのような影響を与えるかを調べました。

実験の結果、THCVを与えるとマウスのエネルギー消費(カロリー消費)が増え、食欲が抑制される可能性があることがわかりました。

つまり、THCVは体のエネルギーのバランスを調節したり、代謝を改善する可能性があるということです。

一般的にダイエットといえば、「食事管理」「運動」の2つが大事といわれています。

THCVはエネルギー消費が増加することが示唆されていることに加え、食欲抑制効果も示唆されています。

つまりTHCVはダイエット向けのカンナビノイド成分といえることができるでしょう。

「ダイエットをしたいけどなかなか気軽に始められない…」

そんな方にTHCVはおすすめできるといえます。

とはいえ、まだまだ研究が進んでいる段階のため、使用は自己責任の範囲で十分注意しましょう。

抗炎症作用

THCVは、抗炎症作用を持つことが報告されています。

炎症はさまざまな疾患の原因となることがありますが、実際にTHCVは免疫細胞において炎症を引き起こすサイトカインの産生を抑制することが確認されています。

このことにより、炎症反応を緩和する効果があると考えられています。

日頃のヘルスケアとしても手軽に取り入れることができそうなのは嬉しいポイントですね。

上記と同様に、THCVの持つ抗炎症作用について研究された内容も紹介します。

THCVは抗炎症効果を示し、コラーゲン誘発性関節炎を軽減する

“Tetrahydrocannabivarin exhibits anti-inflammatory effects and attenuates collagen-induced arthritis"- 2010年

この研究では、THCVが抗炎症作用を持つかどうかを調べるために、関節炎の病気を持つマウスを使いました。

実験では、THCVを投与したマウスとそうでないマウスを比較することでその効果を測るというもの。

結果としてTHCVを投与したマウスでは、炎症が軽減され、関節炎の症状が改善されることがわかりました。

つまり、THCVは体内の炎症を抑える効果があるということです。

これにより、未然に大きな病を防ぐなどの効果も期待できそうですね。

今後のさらなる研究が楽しみです。

THCVは神経痛および脊髄ミクログリア活性を軽減する

“Tetrahydrocannabivarin reduces neuropathic pain and spinal microglial activation through CB1 and CB2 receptors"- 2015年

この研究では、THCVが神経痛と脊髄ミクログリア(脊椎にある炎症を制御する細胞)の活性化にどのような効果を持つかを調べるために、動物を使った実験を行いました。

実験では、神経痛を引き起こす刺激を与えたマウスにTHCVを投与し、痛みの変化や脊髄の特定の細胞の活性化を観察しました。

結果として、THCVが神経痛を軽減し、脊髄内の特定の細胞の活性化を抑制するというかなり有益な結果を得ることに。

この効果は、THCVが体内の特定の受容体であるCB1およびCB2受容体を介して作用することによって生じると考えられています。

また上述したように、カンナビノイド成分は単体での摂取も効果的といえますが、他の成分と同時接種でアントラージュ効果が生まれます。

よりTHCVの恩恵を受けたいという方は他のカンナビノイド成分、「CBD」「CBN」などと組み合わせてみるとよいでしょう。

続いてTHCVの持つ抗てんかん作用についてみていきます。

抗てんかん作用

THCVは、抗てんかん作用を持つことが研究によって示されています。

てんかんは、神経の異常放電によって引き起こされる病気であり、抗てんかん薬の治療が一般的です。

しかし、一部のてんかん患者は既存の治療法に反応しない場合があります。

THCVは、てんかん発作を抑制する効果があるとされ、新たな治療法としての可能性が探られています。

下記にTHCVの持つ抗てんかん作用について研究された例を1つ紹介します。

THCVはてんかん性発作を抑制し、運動障害を改善する

“Tetrahydrocannabivarin suppresses seizures and improves motor deficits in a chronic model of temporal lobe epilepsy"- 2015年

この研究では、THCVという物質がてんかん発作に対してどのような効果を持つかを調べるために、てんかんの病気を持つラットを使いました。

実験では、THCVを投与したラットと投与しなかったラットを比べることでTHCVの有用性について比較しています。

結果として、THCVを投与したラットでは、てんかん発作が抑制され、動きに問題がある運動障害も改善されることがわかりました。

このことから、THCVはてんかん症状のある方に有用性が期待されるでしょう。

それでは最後にTHCVの持つ血糖値制御効果についてみていきましょう。

血糖値制御効果

THCVは、血糖値制御に関連する効果を持つことが報告されています。

糖尿病は、血糖値の上昇と関連しており、THCVはインスリン分泌を促進し、血糖値の上昇を抑制する作用があると考えられています。

このため、THCVは糖尿病の管理に有用な成分として注目されています。

また血糖値は食欲との関連性が確認されています。

そのため、上記で紹介した食欲抑制効果にもつながっていると考えられるでしょう。

THCVの持つ血糖値抑制効果について研究された例を1つ紹介します。

THCVはグルコース不耐症を改善する

“Tetrahydrocannabivarin reduces glucose intolerance through regulation of glucose metabolism in adipose tissue"- 2013年

この研究では、THCVが血糖値制御にどのような効果を持つかを調べるために、脂肪組織を持つマウスを用いました。

実験では、THCVを投与したマウスとそうでないマウスを比較することにより有用性を確認しています。

結果として、THCVを投与したマウスでは、グルコースの代謝が改善され、グルコース不耐症が減少することが示されました。

グルコースが正常に代謝されることで、脂肪が溜まりづらくなることにより、ダイエット効果も期待できるといえるでしょう。

以上がTHCV摂取により期待できる効果です。

それでは続いて、実際にTHCVを摂取するときの利用方法についてみていきましょう。

THCVの利用方法

THCVは、様々な形態で利用されています。

以下に、一般的なTHCVの利用方法を2つ紹介します。

カプセルやオイル

THCVは、カプセルやオイルとして摂取されることがあります。

カプセルやオイル製の商品におけるメリットとして用量が調整しやすいのと、効果を長時間持続させることが挙げられます。

カプセルやオイルでの摂取はいわゆる「経口摂取」になります。

経口摂取による特徴として、「長時間の効果持続」が挙げられるため、なるべく長い時間効果を持続させたい方にオススメの摂取方法です。

とはいえ、経口摂取では効果が長く持続するのに対し、効果が出るまで2時間ほど時間がかかるというデメリットもあります。

次に紹介する吸引摂取による方法とどちらが合っているのか判断して商品を探すといいでしょう。

吸引器(ベイプなど)

THCVは、蒸発器や吸引器を使用して直接吸引されることもあります。

これにより、経口摂取とは違ってTHCVの効果が迅速に現れるメリットがあります。

ただし、吸引方法は個人の忍容性や健康に影響を及ぼす可能性があるため、使用には注意が必要でしょう。

吸引摂取の場合は、肺にある毛細血管から吸収されることで効果が現れます。

肺の毛細血管は脳に近く、経口摂取の場合は腸で吸収されるまで時間がかかるのに対し、すぐに効果が現れます。

手軽に使いたいと考えている方にオススメの摂取方法といえます。

続いてTHCV摂取による副作用についてみていきましょう。

摂取による副作用についてもしっかりと確認しておくことで、万が一の事故を防ぐことができるかもしません。

THCVの副作用

THCVの一般的な副作用については、まだ十分な研究が行われていないため、確定的な情報は限られています。

しかしながら、一部の報告では、THCVの摂取により下記2つの症状が報告されています。

THCV摂取の副作用

  • 心拍数の増加
  • 不安感の増加

どちらも事前に知っておくことで、実際に副作用が現れた際に冷静に対処できるでしょう。

THCVを使用する際には、適切な投与量を守ることや、医療専門家の指導を受けることが重要です。

使用の際は自己責任で行うようにしましょう。

THCVを使用した感想

実際にTHCVを使用したことのある経験者の話を参考にしてみました。

THCVの摂取は単体ではなく、他のカンナビノイド成分と同時に摂取している点に注意してください。

実際に経験者がTHCVを摂取してみて感じた主なポイントは下記の通りです。

  • マンチに入りづらい
  • サティバに体感が変化、アップする
  • ヘッドハイが強くなる

THCV摂取経験者によるコメントは下記の通り。

THCVを同時に摂取することにより、明らかにマンチ(※)が減退した。

なので食べ過ぎることもなく、カンナビノイド摂取により太ることも特になかった。

また、精神作用のあるカンナビノイドと合わせると体感がサティバに変化。

同時にヘッドハイも強く感じることができたので、アクティブな体感が欲しい人にあっている成分な気がする。

副作用の心拍数の増加や不安感の増加については特に感じることはなかった。

心拍数の増加はあったかもしれないが、他の成分との兼ね合いもあるのでTHCVによるものかは不明。

不安感は自分は感じることはなかった。

THCVの合法性

THCVの合法性は、地域や国によって異なります。

現在、日本においてTHCV(テトラヒドロカンナビノール)は禁止されておらず、商品として一般に流通しています。

とはいえTHCVを含む製品を使用する場合は、所在地の法律を遵守することが重要です。

例えば海外旅行に行く際に、滞在先の国で違法成分として指定を受けていれば持っていくことはできません。

また、医療目的や特定の状況下での使用に関しては、適切な許可や指導を受ける必要があります。

現在の研究状況

THCVに関する研究は現在進行中であり、その効果や安全性に関する科学的な知識は限られています。

現状では本記事で紹介した作用についてなどが大まかに判明していることです。

しかしながら、THCVの医療利用や薬理学的な潜在能力に関心が寄せられており、さまざまな研究が進行しています。

今後の研究によって、THCVの効果的な利用方法や潜在的な医療応用に関するより詳細な情報が明らかになることが期待できますね。

まとめ

THCVは、大麻植物から抽出されるカンナビノイドであり、食欲抑制効果や抗炎症作用、抗てんかん作用、血糖値制御効果などの特性があることが示されています。

THCVの利用方法や副作用、合法性は個人や地域によって異なるため、適切な情報収集と医療専門家の指導が重要です。

現在の研究は進行中であり、THCVの医療応用に関するさらなる知見が期待されます。

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